だれの声?

やっぱりアンティーク・ジュエリーの

仕事がしたい

 

でも、通勤圏に求人がない。

そもそもお店自体めちゃくちゃ少ない。

そう思うと25年前、よくぞ実家のある市内でタイムリーにアンティークショップのご縁があったものだと

当たり前でなかったことに

今更ながら感謝。

 

都心に週3日の求人を発見するも勤務時間が終日通し。そしてジュエリーも扱うがメインは別のアイテム。

これは年齢的にちょっと厳しい。

 

そして、同じく都心にアンティーク・ジュエリーの専門店の正社員

 

通勤片道90分で立ち仕事。長く続けるには、普段は週2回が限度。

後者のオーナーさんは、お師匠さんと仲が良いので紹介していただこうか?

ふと脳裏をかすめたこの案、

15分としないうちに断念。

他のスタッフさんの達の反感を買って苦労するのが目に見えている

業務の内側で対人関係に神経をすり減らす生活はもう卒業しても

お天道様も怒るまい

私は多分HSP

 

「はぁー長くつづけられて、対人関係で気苦労の少ない職場ないかなぁー」

なんて調子のいいことを、ぼわーんと考えながら床についた

 

翌明け方、

ハスキーな女性の声で、力強く

 

「だったら自分でやればいいじゃない!」

 

その声ではっと目を覚まし

「えっ? ええーっ」

茫然と天井を見つめていた事しか覚えていない

人生最大の驚愕

まさに青天の霹靂

 

25年程前にアンティークのお店で働き始めた時、

「自分のお店を持てたら素敵だな」と思ったことは確かにあった。

しかし、ものの

一月もしないうちに、「私には無理ムリ、とんでもないことだわ」

と悟って以来、一瞬たりとも考えたことはなかった。

お師匠さんに「やってみたら?」みたいな事をたまに冗談でいわれた際、

「向いていないの知ってて。もうっ」

って内心思っていた私が?

 

それからというもの、

その案が頭から離れくなった

 

自分の棚卸し

これまでアンティーク以外で好きで細々と続けてきたことが

なんと

そこに繋がると

気づいた

 

 

あれから一年たっても、

私はまだあの声の主を探している